げっぷとおなら

げっぷやおならでお困りの方へ

お腹が張る誰でも、食事の時に多少の空気を飲み込みます。また、炭酸飲料などを飲んだ際にも胃にガスが溜まります。ある程度溜まった気体が口から排出されるのがげっぷです。
一方おならは、腸内で、食物が消化される際に腸内の細菌叢によって発酵が進み、二酸化炭素やメタンなどのガスが産生され、それが肛門から排出されるものです。
ある程度のげっぷやおならは普通の現象ですが、量や回数が増えすぎてしまったり、逆にお腹に気体が溜まっているのにうまく排出されなかったりする場合、何か疾患が原因となっている可能性があります。当院では消化器内科の専門的視点から、そういった症状の原因を診断し、適切な治療を行っていきます。げっぷやおならでお困りの方はご相談ください。

げっぷの症状を起こす疾患

食道裂孔ヘルニア

胸郭と腹腔を隔て、呼吸を助けている薄い筋肉の膜である横隔膜には、食道が通過するための穴があいています。これを食道裂孔と言いますが、この部分から何らかの理由で胃の一部が胸郭側に飛び出してしまっているのが食道裂孔ヘルニアです。特に症状がなければ問題は無く、経過観察で良いのですが、ヘルニアがあると逆流性食道炎を起こしやすくなるため、げっぷが出やすくなります。

逆流性食道炎

胃酸の混ざった胃の内容物が、逆流し食道粘膜に炎症が起こっている状態です。胸やけ、心窩部痛といった主症状の他、げっぷ、呑酸(すっぱいげっぷ)、咳、のどの詰まり感などの症状がおこります。

機能性ディスペプシア

胃痛、胃もたれ、悪心(吐き気)などのほかげっぷが出やすくなるなど、上部消化管の不快な症状が続きますが、検査をしても、はっきりとした疾患は見つかりません。そのため、以前は神経性のものと考えられていましたが、近年の研究で、胃の運動機能や、知覚機能といった機能上の障害があって起こっていることがわかってきました。適切な治療で治りますので、胃の辛い症状にお悩みの方はお気軽にご相談ください。

呑気症

食事の際に早食いなどで空気を飲み込みやすい人、また緊張するとつい唾を飲み込んでしまうタイプの人は一緒に空気も飲み込みやすく、胃にたまった空気がげっぷとして出やすくなります。

おならの症状を起こす疾患

機能性便秘

腸のぜん動運動が低下したり、自律神経が乱れたりして起こる便秘です。腸内で便の滞留時間が長くなることから、腸内細菌叢による発酵がすすみ、ガスが産生されやすくなることで、おならが増えます。その他膨満感、食欲低下などの症状が起こります。

過敏性腸症候群

下痢、便秘、下痢と便秘の繰り返し、腹痛や膨満感などの症状が排便とともに治まる傾向があります。そのほか、おならが出やすい、食欲不振など、下腹部の不快な症状が続き、検査をしてもはっきりとした疾患はありません。近年の研究で、腸のぜん動運動などの機能、自律神経による知覚機能に障害がおこっていることによって症状が起こっているのではないかと考えられるようになってきました。治療薬もあり、症状を緩和できますので、お悩みの方はご相談ください。

呑気症

早食いなどで食事の際に大量に空気を飲み込んだり、緊張などで唾を飲み込むくせのある人が一緒に空気を飲み込んでしまったりすることで、空気はおならとなって肛門から排出されることがあります。

おならが出なくなる病気

腸閉塞

腸の運動機能が弱くなったり、手術後の癒着などで、腸管が狭くなったりして、便が詰まってしまう状態です。激しい腹痛、嘔吐、膨満感などがあり、ガスがたまっておならとなって排出できなくなると危険な状態ですので、すぐに医療機関を受診してください。

大腸がん

大腸がんが進行すると、腸閉塞を起こすことがあります。それによっておならが出ない状態は危険ですので、すぐに受診してください。

検査

胃カメラ患者様の状態にあわせて、胃カメラ検査、大腸カメラ検査、腹部X線検査、超音波検査(エコー)などから必要な検査を行います。また感染などの状態を見るために血液検査を行うこともあります。
胃カメラ検査は、食道、胃、十二指腸の上部消化管、大腸カメラ検査は大腸全体の粘膜の状態を医師がリアルタイムに観察することができます。出血があれば止血処置をすることができます。また大腸カメラ検査では、ポリープなどを発見した場合、その場で切除する日帰り手術が可能です。両検査とも、疑わしい病変を発見した場合、組織を採取して病理検査を行い、確定診断に結び付けることも可能です。
また、腹部X線検査は腸閉塞などの状態を確認するために役立ちます。腹部エコー検査は小腸の状態や他の臓器の炎症の有無などを確認できます。

げっぷやおならは消化器内科を受診しましょう

げっぷやおならがいつもより多い状態が続く、臭いがいつもと違う、お腹が張って苦しいのにおならが出ないといった症状がある場合、何らかの疾患が起こっている可能性があります。そのために早急な受診が必要なケースもあります。げっぷやおならの症状でお悩みがあれば、些細なことでもご相談ください。当院では消化器内科を専門とする医師が、患者様の状態を正確に診断し、一人一人の生活スタイルなどにあわせた治療方針を提案してまいります。

診療時間表
09:00~13:00
15:00~20:00
(土日15:00~18:00)

※受付終了時間は、診察終了時間の15分前です。

受付時間 [午前の診察] 8:45~12:45
[午後の診察] 14:45~19:45(土日は~17:45)
休診日 祝日のみ(変更時には当院のSNSでご連絡します)

…岩畔慶太 …岩畔彪 …非常勤医師

クリニック情報

TOPへ